『鬼滅の刃 無限列車編』原作漫画にはなかった「見逃せない3つの場面」とは?
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9月5日に『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が地上波で初放送。平均世帯視聴率は1.4%、瞬間最高視聴率は.9%という驚異の数字を叩き出した(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。 この映画は、主人公の竈門炭治郎たちが行方不明者の相次ぐ「無限列車」に乗りこみ、“眠り鬼”魘夢(えんむ)と激闘。そして、その後に登場した“上弦”と呼ばれる幹部クラスの鬼・猗窩座(あかざ)と、鬼殺隊の炎柱・煉獄杏寿郎が壮絶な死闘を繰り広げる構成となっている。 吾峠呼世晴氏による原作コミックスの7巻から8巻にかけて描かれたエピソードを基にしたストーリーだが、映画化されるにあたり、新たに追加されたシーンや描写もたくさん存在する。 そこで本記事では『劇場版 無限列車編』における「原作になかった追加シーン&描写」の中から、的に気になった3つのシーンについて紹介したいと思う。 ※なお本記事には『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のネタバレが含まれているので未視聴の方はご注意ください。■鬼殺隊の現状をそれとなく伝えるシーン この劇場版で描かれた「無限列車編」は『鬼滅の刃』という物語の途中に位置するエピソードである。この手の映画の場合、“これまでのあらすじ”が劇中で解説されるケースも多いが、『鬼滅の刃』にはそのような説明はない。そのかわり冒頭に原作コミックスには存在しないシーンが挿入されていた。 それは鬼を狩るための組織「鬼殺隊」を率いる最高管理者・産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)と妻のあまねが、亡くなった鬼殺隊員の墓を訪れるシーンだ。 原作ではさらに先のエピソードで産屋敷耀哉が「隊員の墓参りを1日も欠かしたことがない」ことが明かされているが、その情景を描いたのが映画の冒頭のシーンということになる。 墓地を歩きながら、亡くなった鬼殺隊員であろう名前をそらんじていくお館様の姿。「死んでしまったこの子たちの無念は私の代で晴らしたい」と言うつぶやきや、周囲に並ぶ膨大な墓の数を見れば、鬼と戦う鬼殺隊がいかに過酷な状況で、現在もその戦いが続いていることを察することができる。 ここから始まる戦いの場面を“動”とするなら、この墓参りの場面は“静”。しかし亡くなった多くの隊員の想いを背負いながら今を生きるお館様の静かな
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